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今之浦川に「石組み」

2021/12/2(木)

 

増水時などの急な流れで川床が削られるのを防ぐ「石組み」の試験施工が、今之浦川の地脇町地先などで行われました。

水辺の環境保全グループ「今流美会(今之浦川の流れを美しくする会)」と袋井土木事務所、協力企業が官民連携で取り組む「ミズベリング」活動の一環。

河川環境工学が専門の安田陽一日大教授らを中心に、湧き水が流れる川床の数カ所に、地元の建設会社から譲られたひと抱えほどもある大きな石を組み合わせ、急な流れを遮るような形に配置しました。

今後一年間かけ、今流美会がモニタリング調査を続け、その結果をもとに安田教授らが石組みの効果を検証していくそうです。

 

※ もう四半世紀も前になる、20世紀末のそのまた末期。勤めていた某新聞社で、若手記者数人を集めて取材班を組み、当時、特産のカキに貝毒が出て漁協が初の出荷停止に追い込まれた浜名湖の水環境の問題をテーマに、丸々一年間の長期連載を打ったことがあります。あとで出版もしました。

こうした実験はその頃も各地の流域河川でよくあったし、記者が記事に書き、私も関心があってよく現場へ足を運んだものです。

いい結果が出て、うまくいってほしい。水害の激甚化を目の当たりにする今、その頃よりはるかに強く、真剣にそう思います。