· 

洪水列島ニッポン

8月5日(金)

感染列島ニッポン、と思いきや、8月に入ると今度は洪水列島ニッポンと嘆きたくなるような、これまでにない大雨による河川氾濫と大規模な水害が日本列島を襲っています。被災地の方々には心からのお見舞いと、激甚災害に指定しての一刻も早い国の救援・支援を望むばかりです。

再拡大するコロナ(私は日本人が集団免疫を獲得するための、当初から予想された最終過程=無症状か鼻かぜ程度と思っていますが…)、昼間は仕事にならない酷暑、ウクライナの劣勢と物価高騰、中華帝国による日本の経済水域への弾道ミサイル打ち込みと、ここ2、3年でずいぶん物騒な世の中になってしまった気がします。「不都合な真実」が一つずつ現実になってきているというべきでしょうか。

そんなお先真っ暗?な今日このごろですが、皆様にこの水害の時代に明るいニュースを一つ。

見付の中心部を流れる中川の、国道1号バイパス南側に広がる柴田山遊水地(元宮町)で、大雨などの際に下流域の洪水を防ぐための、堤防の切り下げ工事が急ピッチで進んでいます。最近のゲリラ豪雨などに備えた対策で、川の水かさが一気に増して堤防を超えそうな時、いち早く右岸の遊水地へ水を引き込む「越流堤」と呼ぶ部分を高さ約2メートル、長さ約16.5メートルにわたって深く切り下げ、見付の町や南部の水田地帯を洪水から守ります。

 工事現場への重機搬入などの管理用通路については、かねてから地元で要望していた元宮橋からの右岸堤防でなく、これも地元の要望で雑木雑草を市できれいに伐採いただいた池の中央を西側の県道から渡る形です。最短工期での進ちょくで、本年度内に完成予定です。

 また、バイパス北側には、より大掛かりな調整池の建設工事(湛水防除事業第3期)が着々と進んでいます。こちらは、川の水の全量を堰(せき)に引き込んで水量調節しながら下流に放す“小さなダム”です。調整容量は7万トン。やはり本年度内に完成予定です。遊水地の1万トンと合わせ8万トンの水をここでせきとめることができる計算で、これから予想される氾らんの恐れがあるような大雨の際に、その真価を発揮することになるわけです。来年度には堤防道路のアスファルト舗装と転落防止柵の設置工事が計画され、地域住民(私を含め)には水辺の遊歩道としても親しまれそうです。