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日本水没? でも避難は最大6人!

9月3日(土)

警戒レベル5は、数十年に一度の大雨が降り「すでに安全な避難ができず、命が危険な状況。今いる場所より安全な場所へ直ちに移動する」と、住民が取るべき緊急行動を呼びかける、最も危機的な状態です。それかどうか、実際に避難したのは最も多い時間帯で6人!??と、首をかしげたくなるような一面もありました。

 対象となった「40万」の市民はその時、大半がセオリー通りに危険な屋外へ出ず2階などへ緊急避難したか、それとも呼びかけを聞きそびれたか、ひょっとして聞き流したか、もしやあきらめたか、あるいは不在だったのか。ぜひ詳しく知りたいところではありますが、「どこへ、だれと、どう避難?」の現実を考えると、しょせん聞いても詮無いことかもしれません…。

 猛烈な雨は同じころ磐田市内でも降り続き、市内5カ所の道路が通行止め、車5台が水没という、前代未聞の被害情報を耳にすることになりました。

 国土の3分の1が水没という未曽有の大惨害に見舞われるパキスタン。一方で、日照りと水不足が深刻な中国やヨーロッパの、日上がった湖底のひび割れ、自然発火で燃え広がる森林。「不都合な真実」の、次々と、しかも年々スピード感を増しての現実化を前に、なすすべもない無力感に打ちひしがれる毎日です。

 今の世の中を根底からひっくり返すような、何か大きなものの地響きが遠くに聞こえてくるような気もします。(写真は、磐田市見付の今之浦川右岸で改良工事が進む柴田山遊水地への越流堤)